HOJOのプーアル茶は開封直後に直ぐ飲むよりも、封を開けて、最低1週間くらいおいてからの方が香りが遙かに強くなり、美味しく飲めることをご存じでしょうか?
尚、HOJOではプーアル茶を無酸素をしておりますが、その理由は、以下の記事に詳しく書いておりますので、未だ読んだことのない人は一読ください。
https://hojotea.com/jp/posts-887/
開封後、暫くおくと香りが出る理由ですが、2つの理由が考えられます。
ワインのデキャンティングと同じく成分を空気酸化する必要がある
実際、開封直後のプーアル茶は蒸れたような香りがしており、甘いフルーツ系の香りも控えめに感じられます。ところが、開封後、1週間くらいかけて空気酸化することで香りが急激に華やかになります。これはプーアル茶に限ったことではなく、無酸素保存の白茶や鳳凰単叢烏龍茶などでも同じです。長年、無酸素で熟成されていたお茶の成分が、空気酸化することで、香気成分が形成されるためです。
表面水分が揮発することで香りがより強く出る
プーアル茶や白茶の餅茶の場合熟成を目的としていることから茶葉の水分は8%前後に維持されております。緑茶や烏龍茶の常識からすると非常に高い水分に感じられるかと思いますが、プーアル茶の場合、8%前後であることが重要で、7%を切ると熟成速度が非常に遅くなります。密封された袋に包装されている場合、水分は餅茶の内部も表面も均一です。お茶の場合、茶葉の水分の多少は香りの感じ方に強く影響します。水分が高いと、飲んだときの味は滑らかでふんわりとしておりますが、逆に香りは弱く感じられます。水分が低くなると、香り味共によりシャープに感じられます。
餅茶を開封すると、お茶の表面の水分がゆっくりと蒸発する為、香りがよりシャープに出るようになります。
小袋と餅茶で味香りが異なる現象
小袋に分けられているプーアル茶と餅茶を飲み比べると味が異なる事がありますが、これも上記2つの理由による物です。餅茶をHOJOのスタッフが崩して小袋にしているわけなので、味は同じであるはずなのですが、事実、飲み比べると同じではありません。
これは、小袋にするために、一度、開封して空気に触れている為です。餅茶の香りが弱いと思った場合、開封して数日間おかれると、香りが徐々に形成され飲みやすくなります。