火地古樹生茶2021を発売しました。
このお茶は、小さな単一茶園(シングルガーデン)のお茶のみから加工されたプーアル生茶です。
https://hojotea.com/item/d147.htm
シングルガーデン産のお茶
火地は、私がお付き合いしている、お茶農家が保有する茶園の名称です。白茶の限定販売を購入されている方は、この茶園の名前を聞いたことがあるのでは無いでしょうか?
火地は、臨滄の南西部の標高2100m付近に位置する老樹茶園です。木の樹齢は平均数百歳あり、また、茶園は無肥料無農薬で維持されております。
高い標高、樹齢、無肥料栽培の3条件により、非常に良質なお茶(素材の点で)が作られております。
当店では、現地の卸会社や、お茶工場から仕入れるのでは無く、茶園を保有しているお茶農家兼プーアル茶生産一家(1次生産者)から毛茶(散茶)の仕入れを行っております。それゆえに、茶園単位でのきめ細かな分類が可能であり、ゆえに、単一茶園から作られたお茶として販売する事が出来ます。
頂芽で構成される火地古樹生茶
お茶は通常、4月の中旬に頂芽を中心に摘まれた原料から作られております。老茶樹は一般的に市場で高い価値があります。このため、農家では頂芽に加えて、その1週間後ほどに茶摘みシーズンを迎える側芽も摘み取り、両方の原料をブレンドするのが一般的です。しかしながら、私達がお付き合いしている生産者は地域内でも特に広大な茶園を所有しており、毎年お茶の摘み取りが追いつかない状況にあります。そのため、意図せずに頂芽だけを摘むという贅沢な状況になっております。詳しくは以下のコラムを参照ください。
https://hojotea.com/jp/posts-1192/
無農薬無肥料のサステナブルな火地古樹生茶の茶園
茶園は完全に無肥料無農薬であり、年間を通じて殆ど手をかけずに維持管理されています。農家はお茶摘み前に、草を刈る程度の手入れをするだけで、お茶の木は自然の植物のように自立しています。そのため、農家が放置してもお茶の木は枯れることなく続けて育ちます。このような茶園は、近年ではサステナブルな茶園と言われていますが、言い換えれば、周りの生態系の一部として自然に適応している状態であり、茶樹は非常に健康な状態を維持しています。お茶の健康状態は、お茶の味わいに透明感や濃さ、そして余韻の長さとして感じ取ることが出来ます。
火地はまた、茶園全体に非常に日当たりが良く、そのため、日向のお茶は白茶に加工しても、プーアル生茶に加工しても、爽やかですっきりとした味香りがします。
数年の熟成が進でいることもあり乾燥茶葉の段階で非常に甘い香りが印象的です。お茶を淹れるとブドウに近い香り、また、仄かにサトウキビやポメロのような柑橘系の香りが感じられます。総じて白ワインを連想するようなブドウ系の香りのお茶であり、個性が明確ゆえ初心者にも飲みやすいお茶だと思います。
素材が大切なプーアル生茶
プーアル生茶は、殺青温度が緑茶よりも低く、成分の多くが酸化せずに残存しています。このため、非常に優しい口当たりと素材そのものの個性を感じることができるお茶です。言い換えれば、プーアル茶を楽しむ上で非常に重要な要素は「素材」であり、質が上がるほどに、余韻が長く(後味の濃さ)味香りの透明感が増します。質の高いお茶は、ポリフェノール量が多く、熟成にも適しております。生茶は熟成することで甘い香りを形成します。当店では、甘いフルーティな香りを引き出すために、無酸素による熟成を推奨しております。
尚、プーアル茶は渋く、苦いという先入観をお持ちの方もいらっしゃいますが、そのようなお茶の多くは2番茶以降のものであり、また低標高や慣行栽培のお茶であることが一般的です。一方で、高山で収穫されるプーアル茶の1番茶は、口当たりが優しく、むしろ甘みが感じられます。
火地古樹生茶2021のお買い物はこちらから
袋小(固まりを小分けして袋詰め): 50g / 価格1,836円(税込み)
餅茶1個:200g / 価格 7,020円(税込み)
お値打ちパック:1000g(餅茶200gを5個) / 価格28,080円(税込み)
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