鉄瓶、ヤカンでお湯を沸かす際ですが、熱する道具の種類によって水(お茶)の味が変化することをご存じでしょうか?実は沸かす方法によって、味は大きく変化しますが、普通に生活している限り、それぞれの方法で沸かした湯の味を比較する機会がないため、意外に知られていない事実です。
味が激しく変化するIH
鉄瓶・ヤカンに関係無く、IH(インダクションヒーター)で沸かした湯は、余韻はあるものの、香りの広がりにかける味わいへと変化します。このため、IHで沸かした湯で紅茶をいれると、透明感が増す反面、香りが細くなり、華やかさが減少します。
IHの場合、電磁波が発生するため、これが味に影響していると思われます。電子レンジで食品を加熱すると、同じく、ふくよかさが無くなり細い味に変化しますが、IHで沸かした湯は同じような味を示します。
茶器にこだわる人は沸かす方法にもこだわってみましょう
同様に、ガスの火、薪ストーブ、電熱器など異なる方法で湯を沸かした場合、それぞれ特有の味わいへと変化します。茶器にこだわる人は、同様に沸かす方法にもこだわって見ると面白いかもしれません。同じ素材のヤカンでも沸かし方によって色々な味を楽しめます。私は電熱方式で沸かした水を使用しております。この方法はベストではありませんが、無難な味だと感じております。IHはお客様のお茶用にと、事務所に設置したのですが、味の変化が激しすぎることから、近年では全く使用しておりません。