中国茶を入手したものの、淹れる道具が無い人、淹れ方が分からない人は意外に多いのではないでしょうか?
勿論、完璧な味香りを追求した場合、蓋碗や急須などの道具がベストなのは間違いありません。
ただ、常に完璧な淹れ方が必要なわけではなく、仕事中に飲むとか、手軽に飲みたいという状況では、むしろ簡易的な淹れ方を知っておくと便利です。
そこで本コラムでは、忙しい状況、道具がない状況で、手軽にお茶を淹れる方法を紹介したいと思います。
グラスやマグカップで直接お茶を淹れる方法
使用するのはグラスかマグカップのみです。
まず、予熱するため、これらの容器に、8分目まで沸騰水を注ぎ入れます。10秒間置いたら、湯を捨ててください。
次に茶葉を2gほど入れ、沸騰水を注ぎ入れ、1-2分放置するだけです。茶葉が湯に馴染むと、茶葉が底に沈み始めます。
最初は多少の茶葉が漂ってますが、それらをよけつつ飲んでください。
飲み進めると、茶葉はほぼ底に沈みます。
飲み終わったら、再度湯を注ぐ事で、1杯だけではなく、引き続き2-3杯飲むことができます。
この方法は茶葉が開いていく様子が観察出来、意外に楽しい飲み方です。
烏龍茶:湯を注いだ直後(上の写真)は茶葉が多少浮いおりますが、湯に馴染むと沈み始め、下の写真の様な状態になります。烏龍茶は茶葉が大きく開くので、あまり茶葉を入れすぎないようにすることが大事です。
実は、中国ではこの飲み方は最も多く普及している飲み方
中国茶は粉っぽくない
中国や台湾のお茶の場合、茶葉は手で摘まれており、また、茶葉の形状を残す形で製茶されております。
この為、粉が水面に浮くことは希で、湯が馴染めば、最終的に茶葉は底に沈みます。
日本茶でも、浅蒸しの、形状を綺麗に残して製茶されたお茶はこの方法で淹れる事ができます。
紅茶もグラスやマグカップで淹れられます。湯を入れた直後は、多少の茶葉が浮いておりますが、直ぐに底へと沈んでいきます。
経験的に耐熱ガラスでなくても問題ない
ガラスは耐熱性でない限り、湯を注いだら割れてしまうと思われている人が多いかと思います。実際、ガラスメーカーのHPなどを見ると、熱湯を注ぐと割れる場合があると書いてあったりします。
しかしながら、私の経験上、耐熱性でなくても基本割れたことありません。(自己責任になってしまいますが、既に、複数の種類のグラスに数百回以上熱湯を入れておりますが、一度も割れたことはありません。)
勿論、キンキンに冷えているガラスに、沸騰水をいれたら割れるかもしれません。
不安な場合は、予め、ぬるま湯〜60℃位の湯で温めて、沸騰水との温度差を縮めてからから使用すれば、より安心です。