今回入荷したのは、以下の種類です。
- 宝瓶 酸化 と 炭化還元焼成
- 急須 酸化焼成
- 煎茶椀 酸化と 炭化還元 と 還元焼成
- 冷まし 酸化と 炭化還元
ふくよかで豊かな香りなら酸化焼成
香りの広がり、豊かでふくよかな味わいを高めたい場合、秋津無名異の酸化焼成がお勧めです。
特に、台湾の烏龍茶、ダージリンで絶大な性能を発揮します。
基本どのお茶との相性もよいため、日本茶、プーアル茶などに用いるのもお勧めです。
コーヒーや酒器として使用されるお客様もいらっしゃいます。お茶よりもむしろ変かが分かりやすいと思います。
バランスのある円みなら炭化還元
炭化還元とは、籾殻から作った炭の中に一旦酸化焼成した茶器を埋めた状態で焼成することで、鉄を還元すると同時に、炭素との結合が起こります。
この焼き方をすることで、酸化焼成では赤かった秋津無名異の土が、真っ黒になり、同時にコクの深さ(余韻)が増し、ふくよかさ(ボディ)が少し軽くなります。
結果、秋津無名異の炭化還元の茶器でお茶をいれると横の広がりと縦の奥行きのバランスがとれた円みのある味わいを引き出すことが出来ます。
宝瓶が多数入荷
生磨きの宝瓶は非常に人気が高く、これまで一ヶ月以上にわたり、ほとんど在庫がない状況でした。
今回入荷の宝瓶は、炭化還元と酸化焼成の2種類です。蓋碗の代わりに使用することで、工夫式のスピーディなお茶のいれかたを実践することが出来ます。
宝瓶を使用されたことのない人からすると、使い勝手がやや疑問でしょうが、実際に宝瓶を使い始めると、その使いやすさに驚かれると思います。
渡辺陶三氏作の宝瓶の場合、急須とは異なり、蓋は完璧にピッタリではなく、1mm程の遊びがありますので予めご了承ください。